口コミで分かった成功&失敗例
一般的に成功率が高いと言われている長期安定性に優れたインプラント手術も、成功率が100%とは言い切れない部分もあります。
ここでは、口コミをもとに失敗の事例に触れながら、成功への条件、失敗しないための対処方法などをご紹介していきたいと思います。
インプラント治療の失敗事例
世界のインプラントの成功率を見てみると10年以上機能することを考えた場合、70~90%が成功していると言われています。逆に、約10~30%に方が失敗に終わってしまっているということ。その事例を下記にまとめてみました。
- 骨の質が問題
…骨の質がやわらか過ぎる場合、手術後の安定が悪く抜け落ちてしまうことがあるようです。逆に硬い骨は、手術後の安定性は良いのですが、インプラント周囲の血の巡りが悪くなり抜け落ちてしまうこともあります。 - 不適切なブラッシング
…誤ったブラッシングを行っていると周囲炎や歯周病などに感染し、結果としてインプラントが抜け落ちてしまうことがあります。 - 噛み合せが悪い
…噛み合わせが悪いのをそのまま放置しておくとインプラントが安定性を失い、抜け落ちるケースがあります。 - 患者の日常習慣
…糖尿病、喫煙・アルコール依存の方は、インプラント治療の失敗する確率が高くなると言われています。 - 医療ミス
…植立方向に問題がある場合や、稀に骨のない部位に植立してしまった場合などは、抜け落ちるケースがあります。
インプラント治療が成功する条件とは
医療ミスはどうしようもない部分もありますが、クリニックを探す段階で成功確率を高めていくことは自身の行動によって可能です。ぜひ、じっくりとクリニック選びに時間をかけ、色々な口コミ情報や、クリニックのHPをよく読みこんで選択されることをお勧め致します。
失敗のケースとして一番多いのは医師の技術不足とも言われておりますので、今一度クリニック選びは慎重にしていくことを心がけてください。
- インプラント治療の経験が豊富
- アフターケアがしっかりしている
- 衛生管理を徹底している(無菌状態で施術等)
- インプラント治療に対し日々研鑽している(学会等での勉強の姿勢等)
- カウンセリングをしっかりしてくれる
このような条件を満たすクリニックが見つかれば、候補の一つとして考えてみることが成功への鍵といえると思います。もちろん、手術後のアフターケアも欠かさずに行っていくことも、とても重要です。
失敗例の典型といわれるインプラント周囲炎などは、本人の日常生活のケア不足が大きな原因になるとも言われています。日ごろのケアはしっかりと行うようにしましょう。
インプラントで失敗しないために
【失敗しないための対処方法】
- クリニックの選定
- 手術後のアフターケア(定期健診、クリーニングなど)
- 自身の日ごろのメンテナンス
この3つがあって初めて成功と言えます。逆に言うと、この3つの条件が揃わなければ、成功への道のりはかなり険しいものになるかと思います。
ぜひこの3つの各々のポイントを押さえ、「食べれるもの」を食べるのではなく、「食べたいものを食べれる歯」を自分のものとしていきましょう。